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どうぞよろしく

父がこれから暮らすホームに本日入所しました。
そこは、とても良い施設です。

建物こそ古いけど、清潔に整えられ、
スタッフさんも親切で、
優しさを感じられる、温かいホームです。

最初は、
施設に入れるなんて、父を見捨てるみたいで可哀そう、
という気持で抵抗がありましたが、
介護の仕事をしていた友人に話を聞いたり、
本を読んだり、
おっちゃんと色々話してるうちに考えが変わりました。

父と母の二人だけの家に戻っても、
今はもう一歩も歩けない、
何もつかまらずに立つこともままならない父を
年取った母一人で面倒をみることは無理。
ここまでは、私も頭では分かってました。
だから施設なんだと。
無理とわかってるのに、父が可哀そうという考えも消せなくて
父のこと、今後のことを考えると苦しかった。

でも、仕事がない日に、私か妹が手伝いに行ったとしても
トイレ、食事、お風呂、着替え、運動・・・と、
すべてをシロウトの私たちが介助するのは、やっぱり不可能で、
家族がどれだけ頑張っても、
父がやりたいと思うことを十分に叶えてあげることはできないだろう。
と、納得できるようになった。

だから、熟練のスタッフさんに囲まれて、
やりたいことができるって、
父のためにも、母のためにも絶対に良いと思えるようになった。

私なんか何にもできないくせに
施設に放り出すとは可哀そうなんて、
思いあがった考えだったと、素直に今は思います(反省

今日、父の引っ越しをして、
その後、和食レストランに行き、
退院祝いをしました。

久しぶりに病院食から解放されて、
好きなものが食べられるのが
何日も前から楽しみだった父。
たくさんあるメニューを手に取って、
長い時間眺めて、
「何が食べたい」と聞いたら、
「アジフライ」と言う。
お寿司でも天ぷらでも、鰻でもなく、アジフライか~。
「オレ、アジフライがすきなんだよ」と。

そういえば、去年の暮れに小田原漁港でもアジフライを食べて
「帰りも寄りたい」と言ってたっけ。

残念ながら、アジフライはなくて、
イワシのフライになったけど、
揚げたてのフライを一生懸命に食べてた。
病院食と比べたら、そりゃあ、天国の美味しさだったでしょう。

病気で倒れる前の父は、
みんなでどこに食事に行っても、ビールばかり飲んじゃって
ごちそうが出てきた時には、
「お腹いっぱい、これもいらない」という人だったのに、
なんという変わりよう。

お酒もほどほどにして
ずっとこういう生活してたら、
こんな病気にならなかったかもしれないね。
今となっては、あとの祭りだけど。

お父さん、良いホームに入ったと思うので、
おしゃべりできる友達ができたり、
毎日が楽しければ、
明るく暮らしていけるならば、
家族はみんな、本当にうれしいです。

つまらないことで怒ったりしないで、
可愛がってもらえるおじいちゃんでいてくれますように。
みなさん、どうぞよろしくお願いします。

私は実家に帰るより父が近くなったから、
ちょこちょこ、会いに行きますよ。
前みたいに、焼き鳥で一杯 、は無しだけどね。


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プロフィール

おかり

Author:おかり
『笑う食卓』という本を読んで、
タイトルに惚れました。
笑って食卓を囲むなんて
すごくいい!
使わせていただきます。
家族と一緒の時間を大切に。

笑う食卓―面白南極料理人
西村 淳 (著) 新潮文庫

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